H22年7月からH24年9月までに、長引く頑固な咳を主訴として当院を受診した患者さんについて検討してみました。
明らかに風邪に伴う症状である方、以前に他院で喘息や咳喘息の診断をすでに受けている方は除外しました。ただし風邪で初診後、咳が長引いて再来された方については対象に含まれております。
検討した症例は男性37名、女性43名、合計80名です。
他院から紹介例は9名(11%)、紹介ではないが他院で治療を受けられてから受診された方は11名(14%)でした。
11名のうち6名が耳鼻科診療所で先行治療を受けられております。
受診までの咳の持続期間は、1か月以内での受診が全体の81%を
占めておりました。
このような背景をお持ちの患者さん計80名を検討したところ、病歴・診療所見・経過により33名(41%)の方が新規に喘息と診断されました。
咳でお困りの患者さんの原因として、やはり喘息が潜んでいることが少なくないのだと実感いたしました。