禁煙外来について
喫煙者の半数が喫煙に起因する死因で死亡することや、喫煙者の40%は69歳までに死亡することから、早死にの1/3から1/2は喫煙が関連しているといわれております。喫煙が体の害になることは明らかであることより、2006年4月から下記の条件をすべて満たせば、指定された医療機関で禁煙治療に保険が適用されるようになりました。
1.ニコチン依存症を診断するテストで10項目中5点以上であること
2.ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
3.直ちに禁煙したいと考えている方
4.治療を受けることを文書により同意している方
尚、以前に保険を使って禁煙治療を受けたことがある方は、前回の治療の初回診療日から1年以上経過していることが必要になっております。
処方された禁煙補助薬には、皮膚に貼ったパッチからニコチンを吸収し吸いたい気持ちを和らげるニコチンパッチと、たばこを吸った満足感を脳内に与え、新たにたばこを吸ってもおいしく感じなくさせるバレニクリンという内服薬の2種類があります。バレニクリンについては、3年ほど前に「内服中は運転を避けること」という条件が加わりました。
これから使用しますと自力で禁煙するのに比べて2倍ほど成功率が上がり、3か月後の禁煙成功率はニコチンパッチで60%弱、バレニクリンで65%程度と報告されております。
保険適応による禁煙治療は、初診から2週間後・4週間後・6週間後・8週間後・12週間後の合計5回の診察を受けていただきます。費用は初診料(1回)・再診料(4回)・ニコチン依存症管理料・院外処方箋料・禁煙補助薬料すべて含んでニコチンパッチで 円(8週間分)、バレニクリン(チャンピックス)で 円(12週間分)になります。(3割負担の場合)
ニコチンパッチは処方箋がなくても薬局で購入できるようになり、自費で購入した場合は合計6週間の基本プランで 円ほどになります。
禁煙は何度もチャレンジするたびに成功率が上がっていくといわれております。
一度チャレンジしてみてはいかがですか?