COPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫など)
慢性閉塞性肺疾患は、たばこ煙を主とする有害物質を長期間吸入することによって肺構造が破壊されていく病気です。日本では死因の第9位になっておりますが、2030年には世界の死亡原因の第3位(死亡原因の8.6%)になると予想されています
主な症状は慢性の咳・痰と労作時の息切れ(体を動かした時に出現する息切れ)ですが、ゆっくり進行するため早期には気づきにくく、重症になってからみつかることが少なくありません。
診断や重症度の判定は肺機能検査(=スパイロメトリー)で行いますが、健康診断には含まれていないことが多く、また前述のようにゆっくり進行して気づきにくいため正しく診断されないことが多いと思われます(厚生労働省は推定500万人以上の患者さんの数に対して、医療機関で診断されている患者さんは22万人に過ぎなかったと報告しています)。
40歳以上で喫煙経験があり咳・痰が長く続く場合や、階段や坂道での息切れに気づいたら、肺機能検査を受けることをおすすめします。